品種紹介: マグノリア

植物学の世界において、「マグノリア」といえば何を指すかご存知でしょうか? それはモクレン科の学名(Magnolia)。春先に咲く大輪の花、ハクモクレンやコブシなどを含むグループで、花の起源に最も近い植物のひとつとされています。 そう、「マグノリア」という言葉には、植物のルーツ、そして命の古層に触れるような重みと気高さがあるんです。 そんな神秘的な名前をもつブルーベリー品種が「マグノリア(Magnolia)」。 名前負けしない、しっかりとした存在感と風格を備えた、魅力あふれる品種です。 まず、果実は大粒〜特大粒! 実のサイズ感からしてもう貫禄が違う。そして果皮は濃い青紫でしっかりと厚みがあり、果肉も締まりが良く、日持ちが良い。見た目、質感、味わいのどれをとっても「重厚」「高貴」といった言葉がぴったり。 味わいはというと、酸味がしっかり感じられつつも甘みとのバランスが絶妙で、香り高く芳醇。噛みしめるたびに「これがブルーベリーか…」と改めて感じさせられる、そんな深みのある品種です。 7月中旬〜8月上旬に収穫期を迎え、夏の盛りでも安定して育つ耐暑性の高さ。 栽培面でも、樹勢は中庸〜やや強く、剪定次第で樹形も整いやすいため、家庭栽培でも十分扱えるバランスのよさ。 名前の通り、マグノリアはどこか植物としての原点を思わせるような「王道」感があります。 華やかだけど強く、落ち着いているけど芯がある。 まるで100年前の植物図鑑に載っていそうな、クラシカルで風格ある一粒。 「マグノリア」という言葉が、進化の最前線ではなく、“由緒ある正統”を感じさせるように、この品種にも時代に左右されない普遍的な美味しさと存在感があります。 まるでブルーベリー界の“クラシックエレガンス” あなたの庭にも、ひとつこの「命の原点」に近い一株、いかがでしょうか☺️