品種紹介: アリスブルー

ご存知ですか?アリスブルーという名前… なんだか童話の世界から飛び出してきたような響きがありますよね。青いドレスの女の子が不思議の国を歩いていそうな、そんなイメージ。ですがこの「アリスブルー」、実はれっきとしたブルーベリーの品種名なんです。 アリスブルーはラビットアイ系のブルーベリー。果実はやや小粒ながらも、ぷっくりとしたかわいらしいフォルムで、見た目もどこか品があります。味はというと、さっぱりとした酸味とほんのりとした甘さが絶妙に混じり合い、夏の暑さの中でも爽やかに楽しめる味わいです。 収穫期は7月下旬から8月上旬。ディソットやノビリスと同じく、夏本番でもしっかりと実をつける、まさに夏に強い相棒のような存在。暑さにへこたれないところは、見た目のおしとやかさとのギャップ萌え…なんて思ったりします。 そしてなんと、当園ではこのアリスブルーが今年から初収穫を迎え、皆さんに召し上がっていただけるようになりました! これまで大切に育ててきた品種が、ようやく皆さまの手に届くことに、私たちもとてもわくわくしています。 名前の由来は、おそらく「アリス・ブルー」という淡い青色から。1900年代初頭にアメリカで流行した色名で、大統領の娘「アリス・ルーズベルト」の愛した色だとか。どこか気品があって、時代を超えて愛されるものには名前にストーリーが宿るものですね。 アリスブルー——その名にふさわしく、どこか夢見心地な時間をくれるブルーベリー。 小さくても確かな存在感で、食べた人の記憶にそっと残る、そんな一粒です。